マンドリン何故ミスる?間違えないで弾きたい!を解決する5つの練習法

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曲の練習をしていて、「あ!また間違えちゃった!・・・何でだろう?」って思うこと、ありませんか?

何故か、同じところで間違えてしまうことって、ありますよね。そんな時、「あ~ぁ・・・」と、何だか自分にガッカリしてしまったり。。。

実は、そんなことが無くなるような練習法があるんです。そうすれば、ストレスを減らして効率良く練習を進めることができます。

また、練習時間の大半を音拾いに費やしているとしたら、時間的にも心理的にも、また技術向上の上でも勿体ないです。

是非、試してみてくださいね。

脳の勘違い

初見で、ある曲を弾き始めて、何処かで音やリズムを間違えてしまった時に、再度、初めから弾き直してみますが、何故か、同じところでまた間違えてしまいがちです。

次こそは、と意を決して弾き直してみても、あれれ?また同じところで・・・ということがあります。数日後に、改めて同じ曲を練習する際にも、なぜでしょう、またそこで間違えてしまいます。困っちゃいますね。

人間の脳は、一度間違えて弾いてしまうと、それが正しいと勘違いをして、記憶してしまいます。

それが、間違え癖というものです。

一度記憶されたものを上書きするには、強い意識と労力が必要になります。さらに厄介なのは、間違えないように、と意識を強くもったはずなのに、また間違えてしまうのです。

それは、脳が、間違え・・・(ないように・・・)と「間違え」のところを受け取って、それを望んでいるのだと、これまた勘違いしてしまうのです。

例えば、グラスにたっぷり入ったお水をこぼさないように・・・と思いながら、こぼしてしまう、のと一緒です。

であれば、できることなら、最初から間違えないように音取りをすることができたら良いですよね。

これでバッチリ、ミスらないための練習法

それでは、間違えないで演奏できるようにするためにどうしたら良いのか、具体的な練習方法を紹介いたします。

①弾く前に楽譜を確認する

楽譜を目の前にして、何となくおもむろに弾き始めないこと。これ大事です。

楽譜には、五線譜に描かれている音符だけではなく、様々な表記があります。

先ずは、拍子。4/4拍子とか、6/8拍子とか、書いてありますよね。

次は、調号。ト長調やホ短調だったらファのところに#、ヘ長調やニ短調だったらシのところにが付いていますね。

  

そのような記号を必ず確認します。

そして、この曲には#が付くんだな、がつくんだな、と認識させます。

強弱記号やテンポなどは、初見については、ここでは言及しません。

そして、さ~っと楽譜を眺めた時に、楽譜の途中で臨時記号のや、他の#がある場所を見つけたら、チェックします。

もし、そこでちょっと複雑そうなリズムがある小節を見つけたら、事前にゆっくりとリズムを取ってみます。

先ず、頭の中で、あるいは、エアーマンドリンで弾いてみるのです。絶対音感が無くても、正確な音名で流せなくても大丈夫です。

イメージ練習が慣れていなければ、まだ音は出さずに、間違えそうな部分の左手の押さえる場所に、指を当ててみても良いでしょう。

そのように確認してみてから、実際に音出しをしてみてください。

それでも、間違えることはありますが、漫然とすぐに弾き始めて、その場、その場で慌てるよりも、事前に把握しているので、気をつけやすくなります。

初見ではなく、既に音取りはしてある曲に関しても、練習を始める時には、楽器を構えてすぐに弾き始めず、先ずは、楽譜を最初から最後まで一通り確認してから、練習を始めると良いですよ。

そうすることで、「あ、ここは少し弾きづらかったところだな」「ここは臨時記号を気をつけなきゃ」と認識することで、うっかりのミスを減らすことができます。

練習回数が増えてきた曲に関しては、音符、拍子、調号の他にも、強弱記号や表現記号なども確認できるようになると良いですね。

音出しの前にですよ!

②音名読みをする

中には、押さえるフレットの場所で覚えて演奏する人もいます。それはそれで暗譜というよりは、身体に覚えこませるというやり方で上手に演奏される方もいますね。

ただ、もしミスしやすいというお悩みを解決したいのであれば、ド、レ、ミの音名読みの癖をつけると良いですね。その方が演奏はより確実になります。

普段、音符の場所(記譜)の視覚のみに頼って、指で反応して弾いている人からすると、意外にも難しいものです。

頭では分かっているのにスムーズに読めな(言えな)かったりしますが、ゆっくりから読み癖を付けられると良いですね。

それでも、弾いた方が早い、ってなることが多いですけどね・・・。

恐らく、これが苦手は人は「8va」で演奏するように記されている楽譜は苦手ですよね。音名読みができるようになると、それも克服できます。

③運指を決めておく

自分のレベル的に、少し難易度がある場合は、ある程度の音取りをしてポジション移動が伴う曲などについて、指番号を振っておくと良いですね。

演奏技術に余裕がある場合は、幾通りかの運指を試してみながらの演奏も可能ではあります。

しかし、ここでのテーマは音ミスを無くす、ということなので、スムーズな演奏に自信がない場合は、やはり早い段階で決めておくと、身体に覚えこませるのが早くなります。

④ゆっくりのテンポで弾く

曲全体を、すごくゆっくりのテンポで弾くことです。

例えば、間違えやすいところだけ、弾きにくいところだけを取り出して、ゆっくり弾いて確認することは多くの皆さんが、普通にやっている練習の仕方ですね。それはそれで、必要ですね。

ここでは、曲の最初から最後までを通して、ゆっくり弾いてみます。これくらいだったら、一番難しい所を含めても通せるのではないか?と思うくらいゆっくりです。

それはどうしてか?と言いますと、最初に説明した脳の特徴と関係がありますが、「完成形」を記憶させるためです。

できるところは速く、できないところは遅く、という部分練習をしても、いざ通してみると、やはり同じところで間違ってしまう、ということがありますね。そして、また弾き直して、結局通せない、となりがちです。

そうすると、自分の脳にも身体にも、いつまでたっても正しいもの=成功したものが入っていきません。間違ったものの積み重ねを、さらに記憶させてしまうことになってしまうのです。

この時に注意したいのは、一定のテンポでゆっくり弾くことが大切です。

⑤指板を見ないで弾くトレーニングをしておく

楽譜を見ながら、押さえる場所を確認しながら、と両方忙しくするのは、どちらもがおぼつかず、テンポに追いつけなかったり、リズムが崩れたりします。

そして、フレットを探しながら音を出すことになるので、成り行き任せで音を外しやすくなります。

演奏に余裕を持たせるためには、いちいち指板を見て確認しなくても弾けるように、ローポジション、ハイポジション、同一線上の移動を、見ないで弾けるようにトレーニングをしておくと良いですね。

例えば、スケール基礎練習をする際に取り入れてみると良いですね。

トレーニングのし始めの時は、音を外してしまうことがありますが、段々と慣れてくると、目をつぶってもできたり、誰かとお話ししながらもできるようになります。

曲の演奏の時には、一切見ないで弾く、というわけではなく、そのようなトレーニングをしておけば、曲の演奏中はチラッと確認程度で済みます。

まとめ

間違うことは決して悪いことではないですし、誰でもミスはあるものです。しかしながら、音には間違っても左程、影響がないものと、これは間違ってはいけない、というものがあります。臨時記号一つがとても重要な音だったりします。

うっかり、を無くして、さらに豊かな音楽作りを楽しめるようになると良いですよね。

そんなあなたを応援しています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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